【読書録】未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし

最近読んだ本からお話します。

未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし

という本を手に取ってみました。

写真はiPad mini 5ですが、いつもKindleで読んでいます。

作者である「りっつん」さんは、現在62歳の、僕から見たら、人生の大センパイなのですけれども、毎日ブログを更新されているので、僕のブログ生活への参考となるといいなーと思って読むことにしました。

りっつんさんは24歳で結婚され、36歳で未亡人になり、2人の男の子を育てつつシングルマザーで葛藤されたかたです。

僕も、30歳で結婚し、35歳で腎臓を1個なくし、40歳で離婚して、また47歳で結婚して、と波乱万丈な人生を送っていますので、形は違えど波乱万丈な人生を送れている方の人生には興味がありました。

もともとこの本を出版されたきっかけはりっつんブログというブログがきっかけで書籍化されたということを知り、興味津々で読んでみたところです。

目次

夫が教えてくれたこと。それは「人は必ず死ぬ」ということ

僕は死んだことはありませんが、大事な人がなくなるというのもそんなに経験がまだありません。

4年前に父を亡くしていますが、30年以上のずいぶん長い間、僕は故郷から離れて生きてきていましたので、父の死がどこかまだ遠い感じがしていました。(でも母がそうなったときはたぶん違うのだろうなぁと思います。)

36歳という若さで、りっつんさんは一番身近の旦那さんを亡くすということを経験されました。

人は必ず死ぬ

それをまざまざと突きつけられたりっつんさん。

死は連続する時間の中に、ふっと現れるものであること。そして、その死はいつか自分の身にも確実に及ぶものであること。死は遠い世界のことではなく、そこにあるもの。とても身近なこととして感じられるようになりました。

その経験は、それまで持っていた自分自身の価値観に疑いを持つようになったのだそうです。

僕も腎臓をなくしたときに、一瞬、死を覚悟したことがあります。

そのときに、「今までの人生ってなんだったんだろう」と思い、今、自分の中にある「価値観」がどれほど他人に影響されているのか、それとも本当の「自分」のものなのか、をすごく考えていた時期がありました。

そこで行き着いたのは「自分の価値観はかなり自分の親の考え方に影響を受けたもの」だったとわかったのですが、なかなかに「ほんとうの自分の価値観」にたどり着くのには苦労します。でも、その本当の自分の価値観が一番大切なんですよね。

親の考えも他人の価値観、大きくいうと日本の常識も他人の価値観。

本当の自分の価値観は自分の中にあるものだけです。

そういったテーマを最初に投げかけて、りっつんさんの本はスタートします。

自分を大事にするということ

りっつんさんは、育てた2人の息子さんたちが、家を離れてしまい、12年お一人で暮らしているそうです。

一人で生活していると、否が応でも自分を見つめることになります。僕も離婚後にやってきた2回目の一人暮らしは自分自身を見つめざるを得ませんでした。

そのなかで「自分を大事にする」ことについて、こう書かれています。

「心が穏やかでいられるように、自分を計らってやること」

これが今のところ到達している「私が自分を大事にする」ということです。心が穏やかでいられるように、環境を整えてやるということです。家の中を心地よく整えるのも大事なこと。健康に暮らすのも大事なこと。

そして最も大事なことは人間関係だと思います。

健康や心が穏やかであること。

これが人が幸せを感じるための一番の土台なのかもしれません。

そういったことを感じ取れる本だと思います。

幸せは求めるものではなく、感じるものだと

りっつんさんのやさしい言葉が並んでいます。

後半の「シニア家計のあり方」は必見

りっつんさんの本で、面白いのは「シニア家計」について独特な持論を持たれていることです。

「シニア家計の見直し、3つのステップ」は読んでいて、今後の我が家の家計を考えるのにとても参考になりました。

Step1 支出を「基礎生活費」と「ゆとり費」に分ける

りっつんさんは、家計の支出を以下の2つに分けているそうです。

①基礎生活費

 必要最低限の暮らしを営むために必要な支出。

 住居費、光熱費、食費、被服費、通信費、医療費など、衣食住に関わるもの。

②ゆとり費用

 生活をより豊かにするためのプラスアルファの支出。

 交際費、趣味、習い事、旅行など、あったら人生が豊かになるけれど、なくても生きていくことに影響がないもの。

Step2 「基礎生活費」は不労収入でまかなう

ここでいう「不労収入」は労働に依存しな収入ということなのですが、

りっつんさんは

  • 年金
  • 株式や債券からの配当金や利息

のことを指していました。

りっつんさんは、月11万円の年金で十分にカバーされているそうです。

りっつんさん!僕は65歳までは働かないといけないのだよ〜!

あ〜!かなしい!(いや、これ、りっつんさんではなくって国のせいだからね。)

あと私は家が賃貸なので、「基礎生活費」として、月11万だとあっという間に超えてしまうなぁ。と・・・。ここの費用はこれからどうするのか、僕自身も対策が必要なことがわかりました。

このあたりは、自分の奥さんともよく話し合っていく必要がありそうです。質素倹約は大事ですね。ここは具体的にアクションをしていくことに決めました。

あと、面白いのは「配当金」や「利息」という考えが出てきているところです。

りっつんさんは年間で約30万ほどの「配当金」や「利息」があるそうです。

元本の株式が1000万あって配当金が3%としたら、ようやく30万ですから、株式を購入するために、それなりのお金を貯金しないといけないとも感じています。

配当金とかを考えるにあたっては、株式などのレベルが高いマネーリテラシーが必要かもしれません。でもでも、この「基礎生活費」がプラスの収支(黒字)になるようにしないといけないですね。

がんばろうっと。

Step3 「ゆとり費」は働いてまかなう

りっつんさんは、フリーランスとして字幕制作の仕事に携わっていらっしゃるのだそうです。定年などの年齢制限がない職業なのだそうで、今後も長く働かれるとのことでした。

どのくらいの金額があれば、楽しいと感じる日々が送れるのかは、人それぞれですけれど、りっつんさんは、このお金は働いて稼げばいいと考えていらっしゃるようです。

僕は会社員なので60歳で定年を迎えます。

年を経ても働けることを探さないといけないなーと感じました。

ずっと働くのであれば、何か楽しい仕事をしたいなー・・・そう思います。

まとめ

「未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし」を読んでいくと、おのずと自分の人生の過ごし方や、自分がどのようなことを大切にしているのかを考えさせられる本だと思いました。

人の死を見つめ、自分を大事に生活していき、生活にかかるお金の大切さを学べる本です。

りっつんさんはシニアですし、僕も50代ですからシニアですけれども、今を楽しく生きるために若いかたにも参考になることがたくさん書いてあります。

お時間があったら手に取って読んでほしい一冊です。

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